今回はインフラSEとして現場で働いている私が、実際によく使っているLinuxコマンドについて紹介します。
パート2もいずれ記載する予定です。
ls -l
ディレクトリ内のファイルの情報(容量/更新日付/権限/所有者)を参照する。
ファイル自体を指定して参照することもでる。
【使用例】
/homeディレクトリ内のファイル一覧情報を表示する。
# ls -l /home
【補足】
・「ls -ltr」でファイルの更新時間の昇順で一覧を表示する。
・「ls -la」で隠しファイルを表示する。
・「ls -lh」でファイルのサイズをKB,MB,GBで表示する。
pwd
カレントディレクトリ(今いるディレクトリ)を表示する。
【使用例】
現在のカレンドディレクトリを表示する。
# pwd
cd
カレントディレクトリ(今いるディレクトリ)を移動する。
【使用例】
カレントディレクトリを/tmpに移動する。
# cd /tmp
【補足】
・「cd ../」で一階層上のディレクトリに移動できる。
・「cd」だけだとそのユーザのhomeディレクトリに移動できる。
mkdir -p
対象のディレクトリを作成する。
※作成対象ディレクトリの親ディレクトリが存在しない場合はそれも作成してくれる。
【使用例】
/tmp/配下にtest/shimmyディレクトリを作成する。
# mkdir -p /tmp/test/shimmy
【補足】
「mkdir -p -m 777 /tmp/test/shimmy」でshimmyディレクトリの権限を777で作成できます。
chmod
ディレクトリやファイルの権限を変更する。
【使用例】
shimmyディレクトリの権限を700に変更する。
# chmod 700 /home/test/shimmy
【補足】
「chwon -R 700 /home/test/shimmy 」でhomeとtestの権限も700に変更できます。
chown
ディレクトリやファイルの所有ユーザ/所有グループを変更する。
【使用例】
shimmyディレクトリの所有(ユーザ/グループ)をshimmyに変更する。
# chown shimmy:shimmy /home/test/shimmy
【補足】
「chown -R shimmy:shimmy /home/test/shimmy 」でhomeとtestの権限もshimmyに変更できます。
cp、cp -p
ファイルやディレクトリ(-rオプション)のコピーをする。
【使用例①】
shimmyディレクトリの権限、所有者も引き継いで別名ディレクトリ(shimmy2)として/tmp配下にコピーする。
# cp -pr /home/test/shimmy /tmp/shimmy2
【使用例②】
hosts定義の上書き用に作成した/tmp/hostsを/etc/hostsに上書きコピーする際に、/etc/hostsの権限、所有者(ユーザ/グループ)を維持したままファイルを上書きする。
# cp /tmp/hosts /etc/hosts
mv
ファイルやディレクトリを別ディレクトリに移動をする。
【使用例】
shimmyディレクトリを/var/tmp配下に移動する。
# mv /home/test/shimmy /var/tmp/
【補足】
「mv /home/test/shimmy /var/tmp/shimmy3 」で別名(shimmy3ディレクトリ)として移動もできます。
rm
ファイルやディレクトリ(-rオプション)を削除をする。
【使用例】
shimmyディレクトリを削除する。
# rm -r /home/test/shimmy
【補足】
「rm -rf」で削除応答なしで削除する。
cat
ファイルの内容を全量表示する。
【使用例】
/etc/hostsの内容を表示する。
# cat /etc/hosts
vi
ファイルの内容を変更する。
【使用例】
/etc/hostsの内容を変更する。
# vi /etc/hosts
less、view
ファイルの内容を参照する(サイズの大きいファイルの内容を参照するときに使用)。
【使用例】
/var/log/messagesの内容を参照する。
# view /var/log/messages
# less /var/log/messages
【補足】
「/」を入力後、文字で検索することも可能。
grep
ファイルの内容に対して指定した文字列を含む行を抽出して表示する。
【使用例】
/var/log/messages内でerrorを含む行を表示する。
# grep error /var/log/messages
【補足】
・「grep -i」で大文字/小文字区別なしで表示できる。
・「grep -e error -e fail -e warning」と複数検索することもできる。
find
ファイルやディレクトリの場所を検索してパスを表示する。
【使用例】
rsyslog.confファイルの場所を検索する。
# find / -name “rsyslog*”
【補足】
「xargs」を併用してfindで検索したファイルに対して何か操作することも可能。
diff
ファイル同士で内容を比較して差分箇所を表示する。
【使用例】
/etc/hostsと/tmp/hosts_backの内容を比較する。
# diff /etc/hosts /tmp/hosts_back
md5sum
ファイルのハッシュ値を表示する。
【使用例】
/etc/hostsのハッシュ値を表示する。
# md5sum /etc/hosts
【補足】
ファイルの内容が同じかそうでないかを知りたい時などに使用する。
which
コマンドのフルパスを表示する。
【使用例】
findコマンドのフルパスを表示する。
# which find
ln -s
ファイルやディレクトリのシンボリックリンクを作成する。
【使用例】
/tmp配下に/etc/hosts(実態)へのシンボリックファイルを作成する。
# ln -s /etc/hosts /tmp/hosts
【補足】
構文は「ln -s [実態ファイル] [リンクファイル]」
man
コマンドやファイル等のマニュアルを表示する。
【使用例①】
lsコマンドのマニュアルを表示する。
# man ls
【使用例②】
hostsのマニュアルを表示する。
# man hosts
df、df -h
ディスクの容量を確認する。
【使用例】
OSがマウントとしているディスクの容量を確認する。
# df -h
※-hでMB単位で表示。
【補足】
「df -i」でinode情報を表示する。
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